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ヘンリー・ウォリス
Henry Wallis  (1830-1916)
イギリス  ラファエル前派

チャタートン
1856


ロンドン、テイトギャラリー
17歳で貧窮のため砒素を飲んで自殺した詩人トマス・チャタートン(1752-70)を描いた絵。

チャタートンの劇的な生涯は多くのアーティストをひきつけ、詩や劇曲などになっている。

チャタートンはゴシックの装飾写本に取り付かれ、古い羊皮紙に自作の詩を書き、中世のものと偽って出版した。

ヴィニーの戯曲『チャタートン』では、ブルジョワ社会に受け入れられず苦しむ純粋な詩人の象徴、悲劇的ヒーローとして登場する。


ウォリスの描いたこの絵は、1856年、ローヤル・アカデミーに展示されセンセーションを起こした。

チャタートンをイエス・キリストのように描き、社会の殉教者としている。床に転がっているガラス瓶は、砒素を飲んで自殺したことを示している。ラファエル前派の信条である自然主義の通り、ウォリスは実際にチャタートンが自殺した屋根裏部屋に、当時と同じ状況を作り出し、制作した。

モデルには、当時28歳だった小説家George Meredith を起用した。二年後、ウォリスはMeredith の妻と駆け落ちをしている。

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