レンブラント
Rembrandt (1606−69)
オランダ   バロック、17世紀オランダ絵画

ポテパルの妻から訴えられるヨセフ Joseph Accused by Potiphar's Wife 、1655
remb04.jpg (55203 バイト) Oil on canvas
41 5/8 x 38 1/2 in. (106 x 98 cm)
National Gallery of Art, Washington

『ヨセフを告発するポテパルの妻』は旧約聖書の創世記に出てくる物語の一場面である。ヨセフの物語はとても長いので、かいつまんで話すと、こうである。

エジプトの軍隊長で、年がかなり上のポテパルと、その若い妻、そしてハンサムなユダヤ人の奴隷、ヨセフ。年若い妻がヨセフを誘惑するが、ヨセフはそれを拒否する。怒った若妻が逆にヨセフを訴えるのである。ちょうどこの絵の場面である。

絵を見ただけで、この3人の関係がよく分かるし、性格まで分かってしまう。そこがレンブラントのすごいところである

中央の若い女性の顔は、とてもずるそう、悪賢そうである。表情に悪意がにじみ出ている。

右側に立っているのは夫であるポテパルである。若妻からの訴えに動揺している。ヨセフの外衣に目がいく。

左側で静かに立っているヨセフは、どんなことがあろうとも、言い訳をしない。神を信じ、すべてを任せている。

ヨセフはポテパルが彼女の芝居を無視できないことも理解している。ヨセフは犠牲者として、この状況を静かに受け入れている。

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