ラファエッロ、サンティ
Raphael,Santi (1483-1520)
イタリア  盛期ルネサンス  

The Alba Madonna
1511

Oil on canvas, diameter 98 cm

National Gallery of Art, Washington

こちらの聖母子は、「カウパーの聖母子」と違って、ミケランジェロ的なヒロイズムがある。ローマにはミケランジェロが描いた、「聖家族」があった。

幼児キリストは、十字軍兵士として、勇敢な姿で描かれている。一方、聖ヨハネは、毛皮に身を包み、子供らしい姿である。

聖母は兵士用のサンダルを履いている。幼児キリストと聖母は英雄的に描かれているのである。

地面に生えている花は、アネモネ、タンポポ、スミレ、花の咲いていない三本の百合である。

キリスト教では赤色はキリストと殉教者の血を表す。磔刑の場面などにアネモネが描かれることがある。タンポポも同様に磔刑の場面で描かれることがある。キリスト教における悲しみの象徴である。スミレは謙譲の象徴で、聖母子などと共に描かれる。

聖母がじっと見つめているのは、キリストの磔刑を表す木の十字架である。

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