ジョルジョーネ
Giorgione (1477-1510)
イタリア   盛期ルネサンス、ヴェネツィア派

テンペスタ(嵐) The tempest
c. 1508
その論争の多さでは類を見ない作品である。この絵がジョルジョーネ作であることに異論はないが、いったい何を描いたのか、分かっていない。

この絵画の重要性は、風景である。風景自体に意義をもっているという点である。

しかし、左側の兵士は何者か、右のジプシーのような女性は、近くにいる男性を気にも止めていない。

『エジプトへの逃避』の場面という説は、女性が裸である、という事実が説明できないので、否定されている。

この絵の本当の意味は分からない。しかし、定義しえないことこそが、この絵の意味なのかもしれない。

稲妻によって、突然、照らし出された世界。暗闇の中に隠されていた謎の世界を垣間見ているのかもしれない。

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