アールト・デ・ヘルデル
Aert de Gelder (1645-1727)
オランダ  バロック

天使の肖像(大天使ラファエル)
1680年代前半

板から画布  53x43cm

Private collection at オランダ・バロック館


この絵のイメージは 「オランダ・バロック館」のご好意で使用させていただいています。
美しい、愁いの天使である。

「ベルリン天使の歌」という映画があった。

そこでは天使たちは、あらゆる人間の呟きに耳を傾けているのである。その悲しみ、恨み、楽しみ、愚痴・・・天使たちが聞いてくれているのである。

しかし、天使の悲しみというのがあった。それは、人間のそういったつぶやきを「聞く」しかできない、ということである。

人間たちは天使の存在にすら気が付いていないし、自分たちの呟きを聞いてくれていることにも気づいてはいない。

天使の悲しみは、自分の存在に気づいてもらえず、さらには、耳を傾ける以外には何もしてあげられない、ということ。

そんな、現代的な、悲しみの天使を描いた画家が、17世紀、オランダにいたのである。

なお、この絵は、「オランダ・バロック館」 のtoshi さん所蔵のものです。本物です。オランダ・バロック館では所蔵品を、質のいい画像で公開しています。この「天使」の絵も、もっと大きな美しい画像で見ることができます。

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