カンピン
  1375-1444)
フランドル   初期フランドル派

キリスト降誕の図 1420
Oil on wood
Musee des Beaux-Arts, Dijon
『キリスト降誕の図』は、カンピンの最も有名な作品である。

一つの画面に、キリストの生涯の三つのエピソードを並べているのは、珍しい。一つは「キリスト降誕」そのもの、二つ目は助産婦に関する言い伝え、そして三つ目は「羊飼いの礼拝」である。

いろいろな人々が出てくる。ちっぽけな赤ん坊のイエス・キリスト。その周りを取り囲む、不機嫌な助産婦、粗野な羊飼い、おんぼろの厩舎。とても聖書の中に出てくる風景と想像できないほど、現実的な光景である。

他の画家が描いた作品と比べると、カンピンの描く父親ヨセフは、とても優しそうで、頼りになる父親である。

他の作品、特に中世において、ヨセフは、側にはいるが、頼りなさそうで、あまり存在感のない父親なのである。ここでは、賢人のような、頼りになる父親として、ヨセフが描かれている。

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