サンドロ・ボッティチェリ
(1445-1510)
イタリア  初期ルネサンス、フレンツェ派

Madonna of the Pomegranate (Madonna della Melagrana)
ざくろの聖母
1487
Tempera on panel, diameter 143,5 cm
Galleria degli Uffizi, Florence
ざくろは「キリストの復活」の象徴とされる。古代ギリシャ・ローマでは、プロセルピナ(春の女神)と結びつけられた。世に春をもたらし、大地を復活させる女神である。これが「復活」と結びついたのであろう。

多くの種子を持ち、硬い皮に包まれていることから、権威の下での人々の結束の象徴でもあり、純潔の象徴ともされた。

ちなみにこの時代の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(1459−1519)は、柘榴を紋章としている。

別の解釈もある。
「キリストの受難」を象徴し、多くの種子はキリストの苦悩を表している。
幼子のキリストは、手を上げて、祝福を与えている。
聖母マリアの表情は、いかにも物悲しい。「神の子」キリストが、将来受けるであろう苦しみを知っているかのようである。

天使たちはマリアの純潔の象徴であるゆりや薔薇を持っている。
ロザリオは15世紀に、祈りのときに使用するようになり、広まった。

左下方の天使の両肩からかかっているレースには、AVE GRAZIA PLENA (気品に満ちているアベマリア)と書かれている。

数年前に描かれた「マニフィカットの聖母」と比較して、天使たちを両側に対象に置き、均衡を持たせている。

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